本学院の「SD特別プロジェクト」という授業から始まった産学連携プロジェクトです。ブラッドエンタープライズ代表の酒巻空司氏と一緒に社会課題にデザインで向き合う大学院生が、佐賀県有田と石川県輪島の作り手と一緒に、日本酒を場所を選ばず愉しめる酒器(マイボトル)をデザインしました。有田焼の陶祖” 李参平” の住居跡に開業した伝統ある窯元「李荘窯」によるお猪口、石川県輪島にて200 年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家による徳利、2つの伝統工芸品が奏でる日本酒専用高級酒器をデザインしました。
本プロジェクトでは社会課題にも向き合いました。有田焼の特徴である“白磁”、その白が出ない為に採掘量は多いが磁器用としては排除されてしまう陶石を敢えて使いました。デザインの力でその素材から出る素朴な味と大地のストーリーを活かしました。
このプロジェクトをきっかけとして実際に伝統工芸 の地域に足を運び、お酒や伝統工芸といった文化や風土を楽しんでもらいたいと考えています。クラウドファンデイングMakuake で販売し、佐賀に足を運ぶきっかけとして、クラウドファンディングのリターンに佐賀の日本酒(酒蔵)体験を用意しました。応援購入いただいた皆様のお気持ちは、地域の伝統的な文化や産業の助力に繋がります。
九州大学発「有田焼と輪島塗」2つの伝統工芸品で作る日本酒専用高級酒器
2024.03.21
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