コース紹介 ABOUT

ストラテジックデザインコースとは

ストラテジックデザインコースは「高次のデザイン」の教育理念のもとに、社会が求める新たなデザインストラテジスト像を追求します。
本コースの教育は、従来のデザインマネジメントやブランディングなど企業や組織でのマネジメント業務に加え、社会、経済、産業との関わりからスタートアップビジネス、SDGsなど持続的社会で実現が期待されるサーキュラーエコノミーシステムまでを含む、未来型経済社会のデザイン戦略を対象とします。そのため科目群は、ソーシャルデザインストラテジー分野、コアであるデザインストラテジー分野、その発展形として新設したデザインビジネスアントレプレナーシップストラテジー分野の3つで構成しています。デザインビジネスアントレプレナーシップストラテジー分野など、デザインとビジネス、アントレプレナーシップを融合する教育は、九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻(ビジネス・スクール[QBS])および九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)との連携により実施。他部局教員による科目は学府学生全てに開かれ、デザインとビジネス、アントレプレナーシップの融合の意義をより深く理解できる体制となっています。

コースの特徴

ソーシャルデザイン
ストラテジー分野
SOCIAL DESIGN STRATEGY

ソーシャルインクルージョンの理念をもとに、ソサエタルデザインなどの行政デザイン、SDGsなど持続的社会で実現が期待されるサーキュラーエコノミーを実現するデザインなど、国際的な視点から様々な社会課題と向き合い、事業を通して解決するデザイン思考と手法を実践的に学びます。

デザイン
ストラテジー分野
DESIGN STRATEGY

本コースの根幹となるのが、デザインストラテジーの学びです。これまでデザインストラテジー専攻で培ってきた研究や教育アプローチを活かしつつ、ビジネス、ブランディング、デザインマネジメントなど幅広い領域を共通のリテラシーとしてとらえ、専門的な知識や手法を実践的に学びます。

デザインビジネス
アントレプレナーシップ
ストラテジー分野
DESIGN BUSINESS
ENTREPRENEURSHIP
STRATEGY

ビジネスやアントレプレナーシップにデザインをどのように融合させるのか、様々な構築方法と考え方を深く理解。アートシンキングなどビジネスシーンでも注目を集める新たなアプローチを検証しながら、アントレプレナーシップの精神で社会を変えていく分野を実践的に学びます。

学位について

本専攻において、所属コースにかか わらず、特にデザイン実務の専門知識、アントレプレナーシップに関する専門知識を学び、デザインビジネスの方法論を修得した学生に「修士(デザインストラテジー)」を授与します。
デザインストラテジーの学位には、ビジネス、アントレプレナーシップ系の研究を含む修論が要件となります。

養成する人材像

『高次のデザイン教育』という理念・目標に基づき、デザインストラテジーに関わる多様な関係性と方向性を的確に把握・構想・実践できるストラテジック・デザイナー、それらを評価・分析できるデザイン・リサーチャー、ビジネス知識やアントレプレナーシップも踏まえた起業・実践を行うための方法論を構築できるイノベーション・リード、それらの専門性を有する人材を養成する。

学修目標

A-1)主体的な学び

深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。

A-2)協働

多様な知の交流を行い、他者と協働し問題解決にあたることができる。

B)知識・理解

デザイン実務におけるコンセプト構想、実際の企画、生産、知財化、流通、販売するまでの高度な専門的知識、さらにリーダーシップやチーム・コミュニケーションといったアントレプレナーシップに関する高度な専門的知識を有し、十分に理解した上でその方法論を説明することができる。

C-1)知識・理解の応用

デザインを主題とするビジネスの基礎から知的財産として活用する能力、さらに社会、経済、産業との関わりから新しいデザインニーズを開拓し、解法に結びつける方法論、ビジネス知識やアントレプレナーシップも踏まえた、起業・実践を行うための方法論を構築できる高次の設計能力を有する。

C-2)新しい知見の創出

デザインストラテジーとは異なる分野との協働を通して、専門知識を総合的に活用しながら、社会の複合的な課題を提起し、解決のための実践的な方向性を示すことができる。

D)知識・理解の実践的場面での活用

デザインの社会実装やビジネスに関わる戦略を把握・構想・実践し、それらを評価・分析しながら、起業・社会的実践につながる方法論を構築することができる。