1）フォスタリングカードキット「TOKETA」企画デザイン
近年、里親の普及や理解を促すためのパンフレット等、大人向けの媒体は流通しているものの、肝心な子どもを対象にしたものは見当たらず、虐待等の理由で親と暮らせなくなった子どもたちが里親家庭に対する知識や理解が十分でないまま委託されるケースが少なくありません。国が進める家庭養育推進の流れを受け、里親家庭が増加している中で、子ども自身が暮らす場を主体的に選択することも含め、当事者の権利が保障されるデザインの実装の必要性が生じ、2019年に日本財団および子ども家庭養育推進官民協議会から田北へと依頼があり、田北雅裕（九州大学）+UMA/design farm のチームで企画･デザインを担当しました。2022年9月からは、一般社団法人福祉とデザインが発行元ととなり、販売しています。
TOKETAは、里親家庭で暮らしている里子や実子、そしてこれから里親家庭で暮らす子どもを支えるためのツールで、3種類のカードや手引き等で構成されています。カードを用いて子どもと里親等の支援者との対話を促し、信頼関係の醸成と子どもの里親家庭に対する理解を深めていくことを目的としています。
第18回キッズデザイン賞審査委員長特別賞受賞
※関連URL：https://toketa.jp/
