大学院は学部時代に行った研究や制作、習得したモノづくり、場づくりのデザインスキルを発展させていく2年間だと考えます。
デザインストラテジー専攻は芸術工学部の表現系を統合し、そこに社会で必要となるマネジメントやブランド、ビジネスの要素を加えた教育を実施してきました。SDコースではQBSやQRECといった芸術工学部外の組織が加わることで、ビジネスをはじめとした社会実装の部分がより具体的に色濃くなります。SDコースでの教育を通して軸足となるデザイン力を磨くのはもちろん、そこから創り出されたモノ、コトを実社会で活用できる能力を身につける事が理想です。
これは自分のデザイン活動を卒業後も自力で継続できる能力とも言えます。また、全てを自分でやるスーパーマンを目指すのか、役割を分担できる仲間を見つけ共に活動するコミュニケーション能力を磨くのか、などといった、自分自身の素養、指向性を見極める期間にもしてほしいです。
松隈 浩之
- デジタル映像デザイン
民間企業において6年間、コンピュータグラフィックスを用いたデジタルコンテンツのデザイン、制作に携わってきました。この分野は、昨今のDX環境構築にあたり、データ構築の手法、コミュニケーション時のビジュアル表現など解決、研究すべき要素が増しています。これら必要とされる様々な要素について研究を行い、実際の制作へと展開していきます。現在は、主にシリアスゲームデザイン、メディアアートおよびアニメーションの分野で調査、研究および教育をおこないつつ、ビジネスをはじめとした社会連携にも注力を始めています。