SDコースは、デザインに加えて、イノベーションの実現に不可欠な要素である、ビジネスマネジメント、アントレプレナーシップの基礎的能力の養成を狙いとした意欲的なコースです。
ここで言う「デザイン」とは、人や社会における現象を観察したのち、事業機会を創造し、人工物を生み出すスキルとナレッジを、「ビジネスマネジメント」とは、提案の社会実装に必要なマネジメント、ファイナンスなどのスキルとナレッジを、「アントレプレナーシップ」は、不確実な状況において意思決定をするためのスキルとナレッジを指します。2年間という期間は、1人のデザイナがビジネスマネジメントとアントレプレナーシップを習得するには十分とは言えません。しかしながら、理論を学ぶ講義演習、理論を実践する場としてのプロジェクトを通じて、ビジネスマネジメントやアントレプレナーシップを専門とするメンバーとチームを組み、協業するための土台の構築を目指します。
德久 悟
- サービス・デザイン
- イノベーション・マネジメント
- ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
心理学、社会学、哲学、経営学、計算機科学をバックグラウンドに、デザインをキーワードとした様々な領域の研究に従事してきました。
博士課程にて、インタラクティブシステムにおける楽しさのデザインメソッドで学位を取得した後、デザインの対象を広げ、インタラクションデザイン、UXデザイン、サービスデザイン、イノベーションデザインへと移行してきました。
研究成果は、SIGGRAPH、CHIなどのHuman Computer Interactionに関するトップカンファレンスにて採択されており、国内、および、国際的な賞を受賞しています。主な受賞・採択歴にSIGGRAPH Emerging Technologies(2003, 2005), 文化庁メディア芸術祭(2004, 2007), Asia Digital Art Award(2005, 2008), FILE(2007, 2008), LavalVirtual(2006, 2008)、U-35 Creators Japan(2013)があります。ACM、Service DesignNetwork、ヒューマン・インタフェース学会、日本デザイン学会各会員。